サウディの話
てか夜中、働いてたんやで。
朝帰ってきてんで〜。
サウジアラビアはリヤド線。
片道1時間半のフライト。
それでもドアートゥードアで8時間かなぁ。
おつです。
ほんでサウジの就航地は3都市っす。
★リヤド(首都)
★メディナ
★ジェッダ(イスラム教のメッカがある)
まずジェッダは2階建ての飛行機しか飛んでへんので。
私は飛ぶことはないんやけど…
それはそれはタオルを身にまとったおじさまばっかりらしい。
一生に一度メッカを訪れること。
それがイスラムの教えの一つ。
世界中のイスラム教徒は行かなあかんねん、サウジアラビアのメッカに。
タオルゆうのはその巡礼の為の格好で。
それにも意味があるみたい。
神の前では巡礼者はすべて平等やから。
ロイヤルファミリーであろうと、労働者であろうと。
それをまとってる間は、同じなんやでっ!てこと。
それ着はるともう触れたらあかんらしいね。
超神聖なものらしいねん。
もし触れてしまったりしたらもっかいヒコーキ戻ってやり直しとか…
飛行機がジェッダに到着する30分前に機内アナウンスで。
「着替える人は今、着替えてね〜」とのご案内。
なんせ着替える時点もメッカから何キロ以内て決まりがある。
空路であれ、海路であれ、この地点からが聖域!いう具合に。
その圏内に入ってからの着替え。
だからドバイからジェッダはちょうど着陸30分前にその聖域に達するゆうとこや思う。
年間2万人ものイスラム教徒がメッカへ行く。
毎日誰かしらメッカ行くわけで。
そらこんなけの人でいっぱいなるね〜。
人やで、これ。
ちょっとキーーてなるなこの画像。
ジェッダ以外のリヤド、メディナは私も飛ぶけど。
今日飛んだリヤドはそれはもうメッカとかではなく。
労働者の移動。
多かったのはバングラデッシュのお客さんかなぁ。
みんなカッチカチのアタッシュケースをこぞって持って機内乗り込まはるの。
それを重ねて頭上の荷物入れに置かはるもんで。
重いアルミのかたまり。
滑り落ちる、落ちる。
何かの流行やろうか。
あと袋いっぱいにデーツ詰め込んで。
でもこの路線はなんか凹むねん。
飛行時間が1時間半やしサービスする時間は30分ほど。
食事はガッツリ出すねんけど、食べる時間もカツカツ。
最後トレー片付ける時には着陸態勢入りかかってる。
5月に初フライトで飛んで凹んでん。
頼まれたオレンジジュースが出せなかったなぁ〜って。
仕事も慣れ始めた今このごろ。
やっぱり頼まれたお水一杯も出せへんかった。
それどころか食べてはるのにごめんねって言って無理やり食事取り上げる感じ…。
切ない。
コーヒーに入れるフレッシュミルクあるやん。
ちっちゃいのん。
それを飲み物やと思って飲んでいる人や。
もちトイレの流し方も知らはらなければ、テーブルの開け方も、シートベルトの締め方も。
飛行機の着陸時もぜんぜん普通に立って動こうとしはるし。
そういう感じで。
でもそう見てて切ないと思うのは日本人の驕りなんでしょうね。
日本に生まれて不自由なく生きてきて。
いかにも貧しそうな人たちを目の当たりにして。
時間がないから、安全のため。
とはいえ、食べてはる途中で引き上げるのを繰り返して。
ちょっと凹んだ。
頑張って働いても大金はもらえないような労働で。
その貴重なお金の一部を仕方なし飛行機につぎ込んで。
やっとの休暇で家に帰れるというのに。
これではねぇ。
な〜んて、ここ中東で働いてると。
いろいろ考えさせられる。
まぁこれは私の勝手な想像上のストーリーで。
彼らにはもっとわくわくした帰国フライト物語なのかもしれない…。
ただ、私はそう感じた。
ここで働いてると、日々なんとなく思い知らなければならないことがある。
それは、そういうのが世界の現状で。
この貧富の差はどうしようもないということ。
私にできることは、いつも通り。
笑顔で迎えて、笑顔で送り出すことだけ。
そんなこんなでサウジアラビアの話題満載な今日。
ついでに言うと、この国は宗教が法律になっててね。
イスラム教のコーランに基づいて国が統括されてる。
せやしイスラム戒律も一般人まで影響してんの。
ドバイやったらまだ女性、肌見せてても大丈夫やん。
でもサウジは女子があの黒いアバヤを着なあかんのは必至。
たとえ観光客でも、法律で決まってる。
せやしこの路線だけ制服もパンツスーツじゃないとダメやし。
お酒も一切出さないていう。
まぁ路線によって180度、客層も、ルールも違うわけですよ〜。
って改めて思った一本ですね。