すべての道はローマに通ず



もうそれは忘れもしない8月20日の昼下がり。
ご存知の通り今回のローマには想い入れがあったやん、わたし。







いつものシャトルバスを使わず空港エクスプレスゆう電車で町まで計画。
どうしても一人で行動し成し遂げればならないお使い物があったから。









数学が苦手な私もこういう計算は得意ねん。

2時間後に来るホテルのシャトルバス。
予想到着時刻は17時半

空港エクスプレス&メトロ。
予想到着時刻は16時前
÷
この1時間半。
15ユーロ。

タイム ≧ マネーで後者に決定。










空港エクスプレス
制服を脱ぎ捨て、電車ホームに滑り込みで到着。
2番線から乗れと駅員さんにいわれたものの時間きっちりに来たのは1地番線。
2番線ホームにいた人もみんな1番線に流れて行く。
行き先の掲示板もなければ聞いてもイタリア語でちょっとなぞ。




どっち?





やっぱ2番線?
きっちり遅れて来て、市内のテルミニ駅に着いたのも結局遅れて。












メトロ
エクスプレスもメトロも同じテルミニから出てるのに遠い遠い遠い。


やっとメトロホーム着いて待つ待つ待つ。

地下鉄てこんなに来ないもん?
たったの二駅歩いて行った方が早かった。













徒歩
リサの言うVan Cleef & Arpels は徒歩で探すで。
グーグルマップのストリートビュ〜で予習して行ったけどないねん。
ローマ中が工事だらけで道もよくわからんことなってて。
近くと思われる時計屋さんに入って店員さんに確認。



うん。
なんか9月まで閉まってるらしーわ。





時計の針は結局17時過ぎてたしな。
電車もシャトルもかわらへんかった。



いいねん、勉強なったやん。













ほな、さぁ念願のロマネーゼ。
街ブラブラ〜開始。
まずカフェでカプリ食べて〜

繁華街的なとこ歩いて〜


とそこはスペイン広場ッ!
やっと来れた〜ピアッツァ・ディ・スパーニャ☆


ローマの町並みも素敵!



これ一体どっちが優先なんやろうな〜?

ほんで前も行ったカフェ通ったらおっちゃん覚えててくれてたから。
ジェラート食べて。






まぁ1人歩き。
想い入れほど大したことはなかったけど・・・満足した。






街はまだ明るい20時過ぎのローマ。
とりあえずそろそろホテル戻るか。










ホテルシャトルバス
いつも来るシャトルバスの乗り場に行ったものの。
予定時刻の21時になっても来ない。
また遅れてるだけ?
でもホテルのシャトルが遅れて来たのみたことない。
21時10分になっても来ない。










そろそろ泣く準備しよか。











この人にでも相談しよか。







ないな。







ちょっと人里外れた真っ暗な場所でこわいで、こーへんで。
落ち着けシオリ。






そうこの辺りも工事してて。
もしかしたら前回と少し場所変わったんかもしれへん。
今回は調子乗って電車で来たから。
実際シャトルバスがどの辺で止まるかをわかってなかったねん。
21時半
ローマで一人ぽっち。






まじでやばい。
どうしよどうしよ。







23時にもう一本シャトルが来るけど…
それを待ってまた乗れへんかったらもうほんまに途方に暮れるやん。
23時には電車もないやろうし。






迷ってる暇はない。
バスも電車もお店もすべてが早くストップするローマ。
そそくさとテルミニまで戻ろう。




テルミニまではバスらしいけど・・・
またバス待って、着いて、歩いて行けばきっとものすごい時間かかる。
そういう計算は得意やったやん、しおり。
このまま今日ローマ市内から出られへんか。
そんなんもうタクシーしかない。














タクシー
こっちのタクシー事情しらんけどとにかく乗ったわタクシー。
心底孤独だった私は運ちゃんに聞いてみた。
絶対知らんと思ったけど何か安心したかったので。





しおりーぜ「もう空港エクスプレスおわってたりしませんやんね〜。」
おっちゃん「お。空港まで帰りたいのか?」
しおりーぜせやねん、空港のホテルまで。」
おっちゃん「あぁあのヒルトンやろ?」
しおりーぜ「そうそうよう知ってるなおっちゃん。シャトル逃してしもてな。」
おっちゃん「そこまで40ユーロでどや?」
そう空港からタクシー乗れば40ユーロが相場てゆうのはどっかで見て知っててん。
意外にぼってはこーへんなこのおっちゃん、でもユーロ持ってへんでわたし。

しおりーぜ「あかん、高い高い。えーねんおっちゃんテルミニまで行けたらいいねん。」
おっちゃん「ほな35ユーロででや?」
しおりーぜ「高い。電車なら15ユーロで帰れるし。」
おっちゃん「ほな30?ほな25?」
なんでそんな負けるんかなぞやったけど。
しおりーぜ「20ユーロやったら頼むで。」
おっちゃん「ほなあっさりオケラ。ほな20ユーロで。」
その後おっちゃんは、こう続けた…
「メーターは動かすけど気にしんといてな。」
「おっちゃん空港の近くに住んでるし、22時に仕事おわりやし。」
「どっちにしても一緒のことなんや。」




らしーわ。
そのときにはもう私の周りに天使がパタパタしてました。

ようわからへんけど、道はシャトルバスで見たことある道ばっかりやし間違ってない。
だまされてへんわ。




ドバイのタクシーみたいに迷うことなく。
一直線でホテルまで帰ってくれたおっちゃん、フランコ・デルーカ。
グラッツェ






しかもしゃべって仲良くなりすぎて最後にはお金いらんていったで。笑
売り言葉に買い言葉みたいに、そんなそれはあかんでおっちゃん〜て言ってしもて。
結局20ユーロははらったけど。
テルミニまでタクシーで行って、電車乗ってても20ユーロくらい。
一歩も歩かんでいいタクシーでこれは破格やで。
そう、こんな計算はとくなシオリーゼ。






だがしかしちょっと本気で参ったで今回は。






標識も全部がイタリア語やし。
人に聞いてもイタリア語やし。
乗り物系は基本遅れてくるし。
わっけわからんなイタリアて。









あぁ。
まぁでも何とかもなったもんや。







すべての道はローマに通ず
意味=どのような経路を通ったところで、必ず行き着くものである。




まさにこの言葉に乾杯や。
ローマ。








ローマ法王
パウロ2世が私に教えてくれはったんやわ。







落ち着いて、広い視野を持てば。
必ず道は開けると...














ぜんぜん落ち着いてなかったけどな。