アメリカ⇒ドバイ





去年、飛び始めた頃は。
毎日が満席やった。






「あぁエミレーツてこれが普通なんや。」









1年経った今やっとわかってきた。
お客さんの流れにもオフとオンはあり。




日本でゆうたらGW明けは。
ガラガラっちゅう具合に。










アメリカ線は今の時期。
けっこう軽いロードなんですわ。











お客さんが少ないフライトは。
やっぱり良い。




体力的にもちろん楽は楽やけど。
体力のある私にはさほど関係なくて。











何より、精神的な面で楽にしてもらえる。










1人のお客さんに対して。
無意識に手厚くなれてしまうから。









お客さんから良く言われることは。
エミレーツのクルーはフレンドリーやと。









確かに、せやわ。









なんや暇あったら。
お客さんとしゃべってるクルーは多いし。
私もせやし。






逆に言うと。
フレンドリーなお客さんが多いから。
しゃべれるてゆうのもある。










ほんで今日みたいな軽いロードのときは。
お客さんとしゃべる機会もなおさら増えるん。







このアメリカからの帰り道。
とりわけ出会ったのは。









最後の最後まで。
このフライトが15時間半かかることを。
信じてなかったラゴスからのビジネスマン。






きっちり小分けしたミルクを冷蔵庫に保管してと。
搭乗するなり言うてきはったイラン人夫婦。
ライアンて名の天使のよな子連れてた。






3ヶ月の休暇で母国に帰る機内。
休みじゃ勉強せんくなるからってフライトの間。
ず〜っとややこしい紙を眺めてたイラン人の院生。






お腹が減ったから何か食べ物ある?て。
後ろのギャリーまでやってきたインド人のおっちゃん。
余ってたトレイとミールをあげたら...
いくらかい?とお金を出してきはった。






揺れるからシートベルトしてね、て言うたら。
ベルトしてるよ!て...
ズボンのベルトを誇らしげに見せたインドのおじいちゃん。















フライト先で新しい国に行って。
見たことない景色とか食べ物に触れれること。
すごいラッキーやと思てる。







でもそれより。。
何百の人生が詰まったこの機内の方が。
経験でゆうたら極上に贅沢やん。












どこかの国でみた新しい景色は。
だんだん記憶から薄れていくし。
食べた物の味も忘れていく。







でも機内で出会って交わした会話は。
その人の顔は忘れても。
内容は覚えてることが多くて。






多かれ少なかれ。
自分の人生に性格に影響を与えてる。







ほんで自分の意識も。
わさわさ広がってる気する。








もうちょっとだけここで。
人の人生覗かしてもらおて思いました。











ほしたらもっともっと。
理想的な世界が見つかるかもしれん。